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大雪山系の事故に思う 

天狗菱 090625_cIMG_1408
まずは、亡くなった方に哀悼の意を表します。しかし、その上で、これだけは書いておきたいと思う。

このニュースに触れて真っ先に頭に浮かんだのは平成元年秋の立山での大量凍死だった。荒天に遭ったメンバーたちがなすすべもなく(報道からはそう見える)斃れていく様が立山の事例とオーバーラップした。ただ、トムラウシの名に記憶が刺激されて、蔵書を調べたら、やはりあった。2002年の夏にきわめてよく似た遭難が発生し、事例報告も出版されていた。

今回の事故情報の大半は悲劇的な結果が出てから主に新聞から得た。それらを読み進むと、山ヤのはしくれとして、どうしても納得できないことが数点あった。
報道では、あたかも「悪天候」と「低体温症」をイコールで結ぶような短絡的分析と、「ガイドの判断」を疑問視する声ばかりが目立つ。たしかに強風は体温を奪うが、荒天がただちに低体温症に直結するわけではない。どの報道も、ごく基本的な荒天への対処に関する情報・分析が欠けている点で、記者/編集者の力量不足を疑う。そして、それは遭難者や、場合によれば「ガイド」にも共通していた可能性はないだろうか?

具体的に事故原因に言及することは、死者を鞭打つことになるという批判はあろう。しかし、もし遭難者たちがなすすべもなく斃れたとすれば、同じ山をやる者として、歯がゆい思いだし、事故の続発も防ぎたい。そんな思いから、あえて報道内容にもとづいて疑義を呈する。

第1に、同じ条件下でも体が濡れた場合とそうでない場合で結果は雲泥の差となる。彼らはそのとき、体が濡れていたのだろうか? もしそうなら、それはなぜか? 吹き降りが激しく雨具が役に立たなかったのか、雨具自体の不備か?
第2に、彼らには、その時、すでに身にまとう乾いた衣服が残されていなかったのだろうか? あっても、それを生かせなかったのか? 活かし方を知らなかったのか?
第3に、「食べる」という当たり前のことでも体温は補えるが、行動中にそのような配慮はできていただろうか?
第4に、岩稜など地形の影響で、ほんの数メートルしか離れていない場所でも天国と地獄がある。報道には「(フォスト)ビバーク(=不時露営)」の語も見えたが、吹きさらしで身を寄せ合っても、なすすべもなく倒れるしかなかったろう。かれらは適切な場所に待避できたのだろうか? パーティ中で、その知識を持つ者は誰だったのか?

天狗菱からの落石 Img_1400
報道のような(風でバランスがとれないほどの強風)天候だと、私なら出発しないだろう。もし、やむを得ない事情で強行突破せざるを得ないなら、最低でも1~3に注意を払い、かつ、仲間にもそうさせる。それすらできない条件のメンバーがいるなら、何があろうと出発はしない、させない。衣服の素材などで生じる差もあるので、細かく挙げればもっとあるが、少なくともこれらの条件が満たされていれば同じ環境下でも生還できた可能性は多分にある。結果からみれば「停滞」が最上策ではあるが、遭難死までにはもっと多くの分岐点があったはずなのだ。

これらの点を検証せずに、「ガイドの判断が・・・」と言うのは思考停止だろう。
むろん「ガイド」と報道されている人物に責任はある。私など、「そもそも『ガイド』と呼ぶに値する力があったか?」と疑っているほどだ。加えて、ガイドツアーには構造的な問題点があり、それはすでに花火星人さんが指摘している。
しかし、たとえガイド付きでも山に入る以上、一人一人が自分の生命に責任を持つべきだ。事故を他人の責任にするつもりなら、山に入ってはいけないと思う。

一方で、もし、私が書いた条件など通用しないくらい、ひどい状況だったというなら、私も遭難事例から学びたい。現場特有の事象もあったのかもしれない。だから、この事故の分析はきちんとやって、しかるべき報告書を出してほしい。
山岳会ではないと言って逃げるのではなく、むしろ営業ベースで行う登山特有の危険性にまで踏み込んで分析・公表する責任が、今回のツアー主催者にはあると思う。新聞社にも、いたずらに「中高年登山の危険」「出発の無謀」などと叫ぶだけでなく、具体的に掘り下げた検証を期待したい。

写真は、今回の事故とは関係ないが、度重なる落石(崩落)事故で登山者が減った白馬大雪渓。でも、落石でさえ、やり方で危険を最低限に抑えられる。登山て、そういうモンだ・・・って言うのは、もう古いのかなぁ。

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テーマ: アウトドア
ジャンル: 趣味・実用

2009.07.19 Sun 01:38
カテゴリ: 頂を踏む
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コメント

グランドシート
単独での緊急シェルは小さなツエルトでは風に飛ばされてしまう シュラフカバーはツエルトよりかさばるが風には強い そこでグランドシートを二つ折り封筒型に縫ってもらい潜り込む 手芸店で縫い賃500円 靴をはいたまま座り込んでもいい 生きていける
【2009/07/19 19:16】
URL | 腰痛 #SFo5/nok[ 編集 ]

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