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二つの水の恐怖 その3 

F オオヤマザクラ 五色温泉付近 110510_cIMG_9673
5月15日のエントリ「二つの水の恐怖 その2」から書いているように、福島第一原発から放出が懸念される放射性物質対策の焦点は、すでに、ヨウ素などの気体化したものよりも、大量に注がれた冷却用の水に溶け込んだ核燃料や核分裂生成物へとシフトしている。
しかし、会見などの場で東京電力が言及する放射性物質の飛散は、あくまでも空気中に漂い出す(爆発等も含む)ものを対象にしている。その証拠に、持ち出す指標や行為が「温度」「圧力」であり、「ベント」だの「テントでの覆い」だのである。
たしかに、今もって放射性物質の空中飛散は止まっていない。しかし、それらの懸念以上に、水流に融け込んだ放射性物質の拡散と濃縮のほうが刻々と進行する重大な懸念だ。メディアが紹介するものの中にも、ようやく「水」への対応が「時間との闘いになっている」というようなコメントが見られるようになってきた。

大メディアはいまだに「メルトダウン」という言葉を取りざたしているが、彼らの頭の中で、「溶け崩れた核燃料など」はどんな姿をしているのだろう。もしかして、映画「チャイナシンドローム」が描いた、ドロドロに溶解した高温の液体ばかりを想像しているのだろうか?
むろん、経過の一コマや、現在でも堆積の中心部では、熱い水飴状の姿も見られる(た)のだろう。しかし、東電はそこに大量の水をぶっかけた(今も)のだ。そして、一応は「温度の上昇は抑えられている」と言っているのだから、燃料集合体(のなれの果て)がいつまでも「るつぼの中の鉄の」ような外観をしているはずはない。それどころか、固体化しているにしても「一つにまとまっている」というのも思いこみに過ぎまい。

燃料棒の芯に入っているペレットは、被覆管よりは融点が高いから、炉心の損傷は、まず被覆管の溶解から始まる。現時点で東電が発表している炉心温度は2800℃にも達したということだが、燃料ペレットは2700~2800℃が融点だということなので、被覆管の次にはペレットも溶け始めたことだろう。しかし、温度の条件から考えると、全てのペレットが溶けてしまうのが先か、海水が注がれるのが先かは微妙なところだろう。
もし、完全に溶けてしまったとしても、そこに海水をぶっかければ核燃料溶融物の表面は急激な温度変化によって細かく砕けたであろうし、溶けきっていないペレットが多くあれば、余計にも温度変化で粉々に砕けた部分が多かっただろう。

今は、このような放射性物質が、24時間注入される水によって環境中に流出することが最も懸念すべき事象であろう。しかし、会見や報道で扱われる水に関する情報には、相変わらず水の動きに関するものが少ない。

中で、読売の「4号機、燃料溶融寸前だった…偶然水流入し回避」という記事は、4号機内部の水の動きを扱ったものだったが、これも最初から4号機内部に視野が狭められているため、食い足りない。何より、当初原子炉側からプールに流れた水が、いまは逆に原子炉側に流れて行方不明になっているという説明は、矛盾する可能性もあり、記者が基準となる水位をどこにするかの追及を怠ったのか残念な記事になってしまった。


一方、大メディアの惨状に比べると、むしろ民間で空間線量や母乳の計測など、実証的な動きが始まっている。
公開されている空間線量測定の動画を見てみた。最初に見た「【福島原発】東京都杉並区の屋上に死の灰が溜まってる??」という動画は、地上と空中の線量の差は明瞭に示されたけれど、位置情報や測点の条件がわかりにくかったので、ちょっと残念だった。
ただ、ガイガーカウンターを置いた屋上の床面に、コンクリートなのかモルタルなのか、いずれにしろ建設時などに水分が流れて生じたらしい模様が見えたことには注目した。良くあることだが、おそらく床面に微妙な凹凸が生じているのだろう。

類例があるだろうと思って続けて別の動画を見た。「ガイガーカウンタで黄色い物体の放射線を測ってみる 」という動画はタイトルからして「黄色い物体が放射性物質である」という予断にもとづいて編集されている点が残念だが、予想した収穫はあった。「黄色い物体が放射線を発している」とされる箇所が屋上(あるいはテラス)の排水口であることは重要だろう。オイラは黄色い粉を花粉か黄砂だと思っているけれど、それとは別に放射性物質も雨水に乗って排水口に集まっていると考えるのは自然なことだ。
「2011/4/13さいたま市マンション屋上の塵をガイガーカウンター放射線測定」という動画でも、屋上の床面に水溜まりの汚れがある場所が線量が高いようだ。しかも、床面に置いて計測するシーンでは、溜まっている汚れに黄色い物質が混じっているようにも見える。

これらの動画は、使用機器の条件や計測箇所の情報欠如などから、数値そのものを単純に使用することはできないのが残念だが、一方で、関東一円に降下した放射性物質は水の作用で密度の濃淡を生じていることを明らかに示している。
報道などで取り上げられる計測値がどのような条件で得られたものか、それ以外の水が集まるような箇所ではどの程度変動するのか、これらの情報が、原因者や行政からいまもって示されないのは、いくらなんでもひどすぎるのではないだろうか。

【註】写真は高山村で撮ったオオヤマザクラ。原発がらみの話題には、抗議の意をこめて、四季折々の美しい日本の自然の写真を添えていきますので、ご了承くださいネ。 美しい日本を取り戻そう! 自然な未来を考えよう。
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テーマ: これでいいのか日本
ジャンル: 政治・経済

2011.05.22 Sun 15:21
カテゴリ: ひとりごと
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